突然、ろれつが回らなくなった父。

今年80歳を迎える実父。相変わらず外回りの仕事が大好きで、庭木の手入れや水遣りに励んでいる。今から3年前のことが何もなかったかのように。その日も父は、庭木の手入れに加えて、冬に焚く暖炉用の薪の整理をしていた。一日の作業を終え、一段落していた頃、父の異変に気づいた。元来口が上手な人ではないが、あまりにも言葉が繋がらない。呂律がまわらず、会話にならない。ちょうど遊びに来ていた友人の看護師がその異変に気づいてくれた。「様子がおかしい!すぐに救急車を呼んで!」ただ驚いている家族を尻目に、彼女がてきぱきと手配を進めてくれた。病院へ到着するとすぐに検査が始まった。異変について、友人が適切に報告をしてくれていたため、おどろくほどスムーズにことが運んだ。内科医の診断は「脳梗塞」左側頭部にあるわずかな梗塞。発見が早かったため、幸いにもおおごとにはならず、その後遺症も僅かで治まった。言語障害は残ったが、リハビリの指南が適切だったのだろう。あせらず、ゆっくりと。本人のストレスにならないように進めましょう。との、判断のもとリハビリ現場と寄り添う形ですすめていった。言語障害で何よりもストレスになるのは、本人が意思疎通できないことへの不満だそう。幸い、父はもともとが口下手だったためか、根気よくリハビリがすすめられた。あれから3年。今も定期的に通院はしているものの、いままでと変わらず外回りの仕事をしている父が居る。もし、あの時。あのまま気づかずにいたら、きっと今の姿はなかったのだろうな・・と、ふと思う。迅速な判断をしてくれた友人に心から感謝している。