交通事故後の「むちうち」は、多くの人が経験する症状の一つだ。私もその一人で、ある日突然、日常生活が大きく変わってしまった。事故からしばらく経っても痛みが引かず、後遺障害14級という認定を受けた。そして、その後の慰謝料交渉の経験は、私にとって非常に学びの多いものとなった。事故に遭ったのは、仕事帰りの交差点でのことだった。後ろから追突され、衝撃で体が前後に揺さぶられた。その日は特に痛みを感じなかったため、大丈夫だろうと思っていた。しかし、翌日から首に違和感が出始め、数日後には動かすたびに痛みが走るようになった。頭痛やめまいも頻繁に起こるようになり、集中力も低下した。病院で診察を受けると、「むちうち」との診断。数ヶ月間、リハビリに通い続けたが、症状はなかなか改善しなかった。特に、車の運転やパソコン作業が困難になり、仕事にも支障をきたすようになった。夜も痛みが気になって寝付けない日が多く、精神的にも疲弊していった。担当医からは、これ以上の治療では症状の改善は望めないだろうと告げられ、後遺障害の申請を勧められた。正直なところ、後遺障害という言葉には抵抗があった。自分はそんなに重い症状ではないと思っていたからだ。しかし、このまま痛みに耐えながら生活していくのは難しいと感じ、申請を決意した。後遺障害の申請には、医師の診断書や検査結果、そして日常生活での支障を詳細に記述した書類が必要だった。書類作成は骨の折れる作業だったが、弁護士のサポートを受けながら一つずつ準備を進めていった。特に、症状がどれだけ自分の生活に影響を与えているかを具体的に説明することが重要だと言われた。例えば、洗濯物を干すのが辛い、長時間歩くのが困難、など、具体的なエピソードを盛り込んだ。そして、無事に後遺障害14級の認定を受けることができた。14級は、局部に神経症状が残存している場合に認定されるもので、むちうちの場合に多く適用されると説明を受けた。認定後、いよいよ保険会社との慰謝料交渉が始まった。保険会社からの最初の提示額は、私の期待を下回るものだった。事故による精神的苦痛や、今後の生活への影響を考えると、とても納得できるものではなかった。そこで、弁護士に交渉を依頼することにした。